【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第9回 調達

ゲーム制作

前回記事はこちら

調達マネジメントがもしかしたら、ノベルゲーム制作においてもっとも最初にふれるマネジメントであり、最後にふれるマネジメントであるかもしれません。

調達という行為はその名の通り、なにかを得ることです。外部から戦力や資材を獲得する事です。

ノベルゲームの企画者の方が、シナリオライターなのかイラストレーターなのかそれともプログラマーやスクリプターなのかはわかりませんが、多くのノベルゲームは1人製作者も勿論いますが、複数で創ることが多いようです。

複数で創る以上、自分以外の誰かの関与が必要です。
また、自分に足りないスキルについて友人や知り合い関係の中で集めようとするでしょう。

調達はそこから始まります。
自分のもっているスキルを評価し、足りないものを見出して外部に求めるのが調達です。

調達の類型:人材

知り合いから募るやネットから募るといった従来の方法のほかに、昨今ではココナラなどを始めとした隙間時間や自分のスキルを活かして副業するという時代がきています。

あるいはTwitterなどのSNSから依頼したい人を探し出し、依頼メールを出すという方法もありえるでしょう。

調達の類型:素材

調達先として、例えば背景素座や音楽であれば素材サイトから調達するという方法もあります。

ノベルゲーム専用というわけではないですが、昨今では様々なファンタジー風の背景、和風の背景を高いクオリティで無料頒布しているサイトが存在します。

勿論、作品に使用する際には利用規約をよく読み、出来ればサイトの管理者の方に感謝のメールを送り出しておくといいと思います。

調達の類型:パッケージング

イベントでの頒布時や、アニメイト、フロマージュ、メロンブックス、虎の穴、ステラワースといった所に作品を委託するというケースでは、同人誌であれば印刷所なのか、コピー本なのかという選択肢があるように、ノベルゲームにおいてもCDなのか、DVDなのかデータカードなのか。

手焼きなのか、委託してプレスしてもらうのかといった多くの選択肢が登場します。

サークルの懐事情によっても、目的によってもどちらがいいという判断はつかないと思いますし、最近ではむしろデータ媒体では出さずにダウンロード販売やアプリとしての販売のみというケースもあります。

どのように作品を世に出していくのか、パッケージング調達は作品の最後の最後で関わる工程といえるかもしれませんね。

結びに

ノベルゲームは様々な要素がまじりあい、様々な人間の知識や努力が結実して作品として完成します。

自分の必要なものを適切に目利きし、足りない要素を埋めて、いつの日かあなたの作品が世の中にでることを祈っております。

ノベルゲーム風味のマネジメント講座はこちら

【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第1回 プロジェクト
【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第2回 スコープ
【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第3回 タイム
【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第4回 コスト
【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第5回 品質
〇ノベルゲーム風味の制作人的資源マネジメント
【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第7回 コミュニケーション
【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第8回 リスク
【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第9回 調達
【初心者向け制作講座】ノベルゲームの制作マネジメント・作り方 | 第10回 統合管理
〇ノベルゲーム風味の制作ステークホルダーマネジメント
〇ノベルゲーム風味の制作講座まとめ

その他ページはこちらから


  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事一覧