デジタルニュース:ヤマハがついに歌うロボットを開発
本日はデジタルな知識やユニークなアイディアで明日をよくするためのニュースコーナーです。
今日のニュースネタは1つです。
歌で会話するロボ「チャーリー」ヤマハ、13日発売
(有料版)
【本日のニューストピックス】
歌ってコミュニケーションできるインタフェースデバイスが登場!
デジタルニュース:ヤマハがついに歌うロボットを開発
DATA001:歌うロボ
皆さんはアイボという言葉をご存知でしょうか。ある一定以上の年齢層の方と、一定以下の年齢の方には有名かもしれません。
アイボというのは、ソニーが開発したペットロボットです。日本の技術がコンシューマーロボット分野で秀でていた時代、というかソニーがゲームを始めとしたエンターテイメント産業に大きく舵を取る前の1999年に誕生したロボットシリーズです。
実はこのアイボ、2006年に販売が終了しており、2018年から再び販売開始となった経緯のある根強い人気を誇るロボットなのです。
ペットロボを含めたある種の愛玩用のロボットに共通して言えるメリットというのが、ペットロスの回避というところでしょうか。
基本的に日本人の寿命が80歳以上ある中で、お犬様やお猫様に関しては長く生き永らえたとしても、限界いっぱいにみて30年。それも一部の大型なお犬様のケースではないでしょうか。
それに対して、ペットロボはハードウェアがダメになったとしても最悪学習データを新しい機体に移せば、また元気になるということです。
もちろん、一緒に生活していく中で機体そのものに愛着を持つケースなども当然あるかと思います。
ニュースで検索していただくと、アイボのお葬式のような記事などを容易に見つけることが出来るかもしれません。
本題に戻りますと、ヤマハ楽器が新規事業として作り上げたこのCharlie(チャーリー)。
個人的に、ヤマハという音楽メーカーなりに、なかなかうまい切り口で新しい市場に切り込んできたなという思いを抱きます。
言い換えるのならば、2018年以後に再発売されてからはaibo表記になっているアイボと同じように末永いコミュニケーションビジネスとでもいうべき分野を開拓しそうな気配が濃厚だと思えます。
ペットは話をすることが出来ないというのがある種のメリットという方もおられるかもしれませんが、COVID-19の時代において、人はなんだかんだでコミュニケーションに飢えていることが分かってきています。
ということは、歌ってしゃべれるこのチャーリーはかなり的確にこの時代のニーズを捉えているといえるのではないでしょうか。
しかもポイントは絶妙になんともいえない返しをするということです。ロボットといってイメージされるような無機質な感じの答えではない絶妙に外したような答え。
さらに、歌というのは人間が一番最初に行ったある種の感情表現や儀式ともみなされるように、歌を一緒に歌うですとか、歌ってもらうというのは、幼児から大人まで皆どこかしらに特別感を覚えるものです。
それは、卒業式や入学式、あるいは成人式などでもある種の歌が切っても切り離せないことから、肌感覚として分かりやすいかもしれません。
この施策というかロボット開発が妙手な点が、記事中にもあるようにヤマハのユーザーというのは元々楽器をプレイするような方々だったわけですが、そこから一気に一般ユーザーにもすそ野を広げられるという事です。
新しい顧客データ、顧客がどういう時に歌を歌ってもらい、どういうときに話しかけるのか、時間は、話す内容は。そういったデータが楽器を演奏するある意味で少数派の人たちだけではなく、小さいお子さんのいる家族。
あるいはおじいちゃん、おばあちゃんの家にプレゼントで送るなどして、一気に老若男女の幅広い階層に広がるわけです。
その為、やはりヤマハという音楽メーカーなりに、なかなかうまい切り口で新しい市場に切り込んできたなという思いが強くあります。
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