デジタルニュース:データは時代の金脈。データを通貨代わりにして、自販機でものを買おう

デジタルニュース

本日はデジタルな知識やユニークなアイディアで明日をよくするためのニュースコーナーです。

今日のニュースネタは1つです。
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データは時代の金脈。データを通貨代わりにして、自販機でものを買おう

DATA001:データ自販機

皆さんはDXという言葉をご存知でしょうか。DXそんなものは常識でしょという方から、なんとなく聞いたことのある方、あるいはまったく聞いたことのない方まで様々な方がおられることと思います。

DXというのは、何の略語なのかというと、Digital Transformationの略なんですね。
IT業界やTech業界なんかでは、TransformationをXで置き換えるという文化があります。
そのため、後半部分がTではなく、Xに置き換えられているというわけです。

さて、このDXですが今現在多くの企業が、つい数年前のAIブームなんかで、とにもかくにもAIだ。AIを導入するのである。
みたいな形のお題目を唱えていた時代がありましたが、現在はその地位にDXがいるという風に考えていただければ概ね、差支えはないかと思います。

そこでこの記事を読まれている読者諸兄の方々は、デジタル化なんて進んでいるじゃんという事をご指摘される方もおられるかもしれません。
実は進んでいないのです。というか、いまようやく進もうとしているという状況でしょうか。

一般的に、現代社会で企業が個人の情報をデータ収集できているのは20%と言われています。このデータ収集の対象はGoogle先生なんかがこの人はこういう検索ワードを検索しているのか。趣味、食べ物の好み、最近がバイクで青森まで旅行したのか等々といった情報や、Facebook社のFacebookやInstagramにあげている写真とそのコメントからこの人は、今週はホテルのスイーツブッフェに行き、先週は沖縄旅行をしていたのか。

そんなこんなの情報を集めているGAFAMさんでもせいぜいこの20%という数字と言われています。
企業がほしい情報は、会社の種類や業態によっても大きく変わりますが、総称すると行動履歴データを欲しがっているといわれています。

今回の記事で紹介されているデータ自販機は、ユーザーデータを集めてそれをお金にするビジネスを生み出すということではなく、もうデータから直でお金を生み出そうとするという点で、画期的なのか短絡的なのかというビジネスということですね。

これは現実世界に展開していくつもりのない実証実験モデルのような扱いらしいですが、遠い将来にはこういう個人のデータを通貨代わりで売り買いするダークマーケットのようなものが登場するかもしれないですし、すでに登場している可能性もあるわけです。今日はそんな別世界のお話でした。

ちなみになのですが、このGAFAMさん達でも20%程度しか集められていないという情報を、100%集めきった社会を描いた作品なんかもあります。SFでは「完全情報社会」という名前や類似の名前で定義されていて、例えば小川一水さんの「時砂の王(ハヤカワ文庫JA)」なんかでは、あんまり本編には関係ないですがある種のエッセンスとして利用されていた李もします。

あとは、有名な作品でいえば「反逆のルルーシュ R2」でしょうか。皇帝シャルルはわりと終始一貫して、『嘘のない世界』というのを求めているわけですが、この「嘘のない世界」≒「情報が誤解なく完全に即時に伝わる世界(完全情報社会)」はある意味で似通っている世界と言えます。

嘘というのは、情報の非対称性が故に生まれる概念なわけで、全ての情報をよくあるなろう系のオンライン世界に取り残されたり、ファンタジー世界に転生してステータスが見れたりする世界では嘘の種類が限られてくるのではないかなと思う次第です。
それでは。

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